クウェートがTB2無人機を導入、導入国の拡大が進む

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先日、トルコの兵器メーカーであるバイカルの代表団がクウェートで政府首脳らと共に、クウェート空軍へのバイラクタルTB2無人機の初納入を祝いました。7月17日にクウェートシティで行われた式典では、バイカル製の代表的な無人機が3機展示され、2023年にクウェート国防省がバイカルと契約を締結して以来、初の納入となりました。

発注された正確な機数は不明ですが、クウェート初のTB2の到着は、2014年の就役以来、世界の無人機市場を特徴づけてきたこのプログラムにとって新たな節目となります。

これによりクウェートは、TB2の28番目の運用国になります。このプログラムは、手の届く価格で最高レベルの性能を提供し、かつ政治的な制約がほとんどないという、互いを補完し合う価値提案を武器に、予算の限られた国から裕福な国に至るまで、その双方から支持を得てきました。

トルコは依然として最大のTB2運用国(167機が就役中)であり、ウクライナ(2019年以降少なくとも97機が納入されたとみられる)、アゼルバイジャン(34機)、ポーランド(24機)、そしてアラブ首長国連邦(20機)がトップ5を構成しています。トルコ以外の27の運用国のうち19カ国は10機未満のTB2を運用しており、この数字は、発展途上の空軍においてさえも、このプラットフォームの入手しやすさと能力を証明するものとして、バイカルが今後も宣伝し続けるでしょう。

バイカルは最近、無人機技術のさらなる研究のためにレオナルドとの合弁事業を発表するなど、今年は同社にとって素晴らしい1年となっています。また、クウェートの機体に加え、ボスニア・ヘルツェゴビナ(2機運用中、少なくとも6機発注)、イラク(約8機納入予定)、クロアチア(6機発注)、ラトビア(6機発注)を含む、他の6カ国でTB2の生産が開始または継続される見込みです。アラブ首長国連邦とナイジェリアも大規模な発注を行っており、両国合わせて100機以上のTB2となります。

合計で、今後10年間に約150機以上のバイラクタルTB2が就役する見込みであり、世界での総数は現在の約444機から、2035年までに約591機に増加すると予測されます。